ナビ流ゴルフ

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2018年9月10日

体験!ゴルフシミュレーション

日本ではおなじみのゴルフシミュレーター。これまでフィリピンではあまり使えるところがないと思われていたが、ついにマカティ市にゴルフシミュレーションバーが登場する。そこでグランドオープンより一足先に、マニラ日本人コミュニティー屈指の飛ばし屋として知られる野中聖仁氏にシミュレーターを体験していただいた。果たしてその感想はいかに?

シミュレーションの測定レベルは初心者、アマチュア、プロのレベルから選択可能。野中さんは最も精度が高いプロに設定し、シミュレーションした。

練習モード
打球をデータでチェック

今回の体験者

野中 聖仁さん
1965年生まれ。高知県出身。
早稲田大学理工学部機械工学科卒。
総合商社マニラ駐在員。
ゴルフ歴:1991年26歳の時 から。
ベストスコア:73
(茨城県石岡カントリークラブ)
ハンディキャップ:9 
現在のスコア:75~90
ゴルフの目標:スコアやハンディを気にしない、記憶・記録に残るゴルフを目指すこと(サンドウエッジのロブショットやドライバーの飛距離、インテンショナルフック/スライス等、イーグルの数等)
愛用のドライバーは「リョーマ
MAXIMA 9.5度/DIAMANA BF70 Xフレックス」

ゴルフへの情熱があふれるあまり、自宅の室内と庭にゴルフ練習スペースをつくって、シミュレーションマシンまで装着してしまった野中さん。

横幅4メートル、高さ3.5メートルのスクリーンにゴルフコースが映し出される。野中さんは、まずゴルフシミュレーターの練習モードでドライバーを試す。飛距離を200ヤード台前半から少しずつアップさせて行く。スクリーンにはボールのキャリー距離、ランの距離、クラブスピード、ボールスピード、アングル、幅、打球の方向、バックスピン数、サイドスピン数の数値が示され、少しずつ距離が上がるように修正しながら、数球後に300ヤードを越えて308.5ヤードまで到達。

出た!308.5ヤード。飛距離以外のさまざまな数値にも注目。クラブがボールにどのように当たっているかも映像で見ることができる。

世界の名門コースを選んでシミュレーションもできる。

一般にアマチュアゴルファーがめざすドライバー飛距離は250ヤードといわれるが、野中さんは50歳を越えても300ヤード以上を飛ばす。15年以上前だがドライビングコンテストに出場し、関東大会で3位になったこともあるという。飛ばす秘訣は何か?
「手首をやわらかく、力を抜いて使うこと。金槌で釘を打つ時に手首を柔らかくして打つ要領です。また軽く握るために羊革のグローブを使い、グリップも太くしています。グリップが滑ると強く握ってしまいスイングに鋭さが出なくなるので、注意が必要です」
高校時代に県大会で優勝したほど柔道で鍛えた体幹の強さも安定したショットを打つのに役立っている。まさに飛ばし屋の野中さんだが、意外にも最も好きなのはドライバーではなくサンドウエッジのアプローチ。「飛ばし屋なのに、小技もうまい」と思われたいのだそうだ。

試合モード
コースを周る緊張感と集中力

打った後、画面にスイングの様子が映し出される。

試合モードでは複数の人数でのプレーも可能。

ゴルフシミュレーションは練習モードに続いて、試合モードへ。スクリーンに実在のコースを想定した画像が映し出される。「集中してプレーできた」という野中さんはOceanGotembaコースの1番ホール(418ヤード、パー4)でいきなり311ヤードを飛ばしてパー、2番ホール(457ヤード、パー4)はドライバーを曲げてOBを叩き、ダブルボギーとした。3番ホール(561ヤード、パー5)でも、残り133ヤードの2打目をアプローチウエッジで奥にオーバーしたが、3打目を直接カップインしてバーディーを取った。
「シミュレーションは楽しかった。特に試合モードで実際のコースでプレーをシミュレーションをすると本当の飛距離や緊張感を再現できるのがいいですね。フィリピンは酷暑や雨に悩まされるので、こうして屋内でゴルフを楽しめると助かります。例えば、懇親ゴルフが朝に雨などでキャンセルになった場合は、みんなでゴルフシミュレーションに集合しなおすなんてありですね」
野中さんはこれまでもゴルフシミュレーションを積極的に活用してきたという。
「上達したいなら、打ちっ放しは無意味。シミュレーションを使って自分の弾道を分析しながら練習するべきというのが私の持論です。人からいろいろ指導されても、違う結果が数字で出ないと人間は言うことを聞きません。その点シミュレーションが示すデータは説得力がある。自分に合ったクラブとは、そしてどんな打ち方がいいのか、上達のために大切なことを知るにはシミュレーションがおすすめです。また、緊張する人は、シミュレーションで実戦的な練習をすることで本番に慣れることもできます」
フィリピンでシニアプロを目指すことも考えた野中さんにとって、ゴルフの魅力とは何だろうか。
「格闘技のように強い者が必ず勝つといった結果が明らかなスポーツと違って、ゴルフは18ホールの中で思い通りになったり、ならなかったりする。調子が良い時の喜びは、それまでの不調のストレスをかき消すぐらいに大きいもの。そんな緊張と緩みがあるからこそゴルフはおもしろいと思います。またゴルフを通していっしょにプレーする人の短所・長所を知ることができるのも、ビジネスの上で役に立っていると思います」

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