ハロハロ・ノート ~とっておきのフィリピン~

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2017年6月14日

フィリピン庶民愛用の薬用オイルたち   
今回ご紹介するのは、フィリピン人ならたぶん誰でも知っている3種の外用の薬用
オイルです。フィリピンの薬局ならどこにでも置いてあるので、ぜひ症状に合わせて使いわけてみてください。

第5回
薬用オイル

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1.  エフィカセント・オイル
(Efficascent Oil)
マニラの路上などでお父さんたちが背中をマッサージしてもらっている光景などを見かけることがありますが、背中に塗ってもらっている緑色のオイルがこちら。腰痛、肩こりや筋肉痛を和らげてくれるこのマッサージオイルの有効成分は鎮痛消炎作用のあるサリチル酸メチル、カンファ―(樟脳)、メントール。日本のトクホンやサロンパスなどと似た成分が入っています。私が留学生だったその昔、インフルエンザにかかったことがあるのですが、熱があって関節が痛いなら、これをつけるといいよ、と下宿先のお手伝いさんがくれたのがこのオイルでした。自力で風邪薬も買いに行けない状態で、ひたすらこのオイルを塗りまくって乗り越えた思い出があります。
2. 疳の虫や胃痛にアセテ・デ・マンサニーリャ          (Aceite de Manzanilla)
こちらも緑色のオイルですが、アセテ・デ・マンサニーリャはスペイン語でカモミール・オイルのこと。カモミールの精油をミネラル・オイルで薄めたものがこのオイルです。
フィリピンでは赤ちゃんが泣きやまない時、このオイルをお腹に塗って優しくマッサージします。お腹に溜まったガスを排出し、痛みを和らげる効能があるそうで、うちの息子も赤ちゃんの時、このオイルに随分お世話になりました。
また、私は以前、胃がキリキリと痛むことがよくあったのですが、そんな時このオイルをみぞおちのあたりに塗ると、あーら不思議。すーっと痛みが消えていくのです。この他、筋肉痛やストレス、不眠症にも効果があると言われています。
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3. ホワイト・フラワー(白花油)

ホワイト・フラワーは1927年にシンガポールで開発され、後に香港で生産されるようになったもので、フィリピン発祥ではありませんが、みんなが知っている常備薬の一つです。有効成分はサリチル酸メチル、メントール、ユーカリ・オイル、カンファ―、そしてラベンダー・オイル。鎮痛消炎効果により頭痛や筋肉痛を和らげる他、鼻づまり、めまいや車酔いを緩和し、虫刺されや小さな傷などにも効くそうです。私は気温が高い時や風邪のひきかけなどにひどい頭痛になることがあるのですが、そんな時勧められて使ってみたのが、このオイルでした。こめかみと、うなじから首筋にかけて少量を塗ってみると、嘘のように頭痛が引いていきました。小瓶のラベルに描かれた白い水仙の絵は開発者のお気に入りの花だったそうで、この瓶もレトロ感たっぷりで可愛いですね。これらのオイルはどれもフィリピンの薬局やスーパーで簡単に手に入りますが、人によってはアレルギー等を起こす場合もありますので、用量、用法を守ってご使用の上、異常が現れた場合や症状が長引く時は、病院で診断を受けてくださいね。(悦)
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