ハロハロ・ノート ~とっておきのフィリピン~

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2017年5月3日

一本一本丁寧に作られた良品のワリス(ホウキ)

 フィリピンでホウキと言えば、外を掃くのに使う硬い「ワリス・ティンティン」と家の中を掃く柔らかい「ワリス・タンボ」の二種類が定番ですが、今回ご紹介するのは屋内用。マニラでも市場やスーパーで売っていますし、赤や青のビニールで「Baguio」などと柄に入れた物をバギオのお土産としてもらったことのある方もあるでしょう。こういうホウキもそれはそれでフィリピンらしい味があるのですが、最近は作り方が雑になってしまって針金で留められていたり、穂先がどんどん抜けてくる物もあるのが、ちょっと残念なところです。
ところが、実はフィリピンにも素晴らしい品質のホウキがあるのです。それが「カラバオ・ママのホウキ」です。
コルディリエラ州では、昔から農閑期の副業として、また稲作のできない地域での現金収入源としてホウキが作られてきました。材料はススキに似たタイガーグラスという草の穂です。穂を留めるのには伝統的にラタン(籐)が使われてきたのですが、現在では入手困難になってきているため、市場などで売られているものはビニールなどで代用しています。しかし、カラバオ・ママのホウキは、ラタンによる伝統的な編み方で留められています。このためのラタンの苗木を育てる努力も始められているエコな製品です。
さらに画期的なのは、日本のホウキのように穂先がきれいに切りそろえてあることです。実際に使ってみたところ、穂先が隅々まで届くので掃き残しもありませんし、いったん掃いた埃が穂先に引っかかって舞い上がり、元の場所に戻ってしまうといったこともありません。普通のワリス・タンボだと、穂先がこすれて減ってくるまで、先が柔らかすぎて使いにくいと思っていたのですが、カラバオママのホウキなら柄のサイズも持ちやすいですし、穂の量もちょうど良いので、軽くて、思いついた時、さっと持ってさっと掃ける快適な使い心地です。
現在では日本にも輸出されるようになり、フェアトレード・ショップ「シサム工房」の他、インテリアショップACTUS(アクタス)などでも販売されていますが、フィリピンでも国内特別価格で購入できるんです。サイズは大(80×36㎝)、中(51×28㎝)、小(37×20㎝)、ミニ(17×12㎝)の4種類。フィリピン国内価格は大380ペソ、中220ペソ、小180ペソ、ミニ100ペソとお買い得です。皆さんもぜひ、フィリピンのとっておきの名品、カラバオ・ママのホウキを使って快適なお掃除ライフを実現させてみてください。
ご購入、
お問合せはカラバオ・ママの反町真理子さん(carabaomama@gmail.com)まで。(悦)

ススキに似たタイガーグラスという草が原材料

ススキに似たタイガーグラスという草が原材料

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