フィリピン留学記 : 「放課後の過ごし方」

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2017年3月29日

by アダムソン大学 須貝京子
大学の講義はだいたい朝8時から午後5時ごろまでで、放課後は疲れてしまって特に遊びに出る気もせず、まっすぐ帰宅しています。授業は基本参加型なので、居眠りする生徒は一人もいないし、フィリピンの交通機関は日本のように寝られる状態ではないし(だいたい超満員)、そう考えると、日本よりフルで活動しているように思います。
私自身もそうですが、フィリピン人の友達も放課後はどこにもよらず帰宅している人がほとんどです。私は学校からジプニーで約30分のところに住んでいますが、フィリピン人の友達は実家に住んでいる人がほとんどのため、2時間ほどかけて通学している場合もまれではありません。朝早くに授業がある人は午前5時ごろに起きて毎日通学、授業が終わったらどこにもよらず帰宅する人がほとんどのようです。日本の大学生のようにアルバイトをしている学生は多くないので、みんなお小遣いで生活しているのか、遊ぶためのお金をゲットするのも大変な様子。近くに住んでいる人や学校の寮に住んでいる人に関しても、週末以外に派手に遊んでいる人はあまり見かけません。
じゃあいつどこで遊んでいるの? というと、大学の授業はびっしり詰まっているわけではなく空きコマがあるので、そのちょっと長めの休み時間を使って大学の近くにあるSMやロビンソンに行って、カラオケを楽しんだり、食事をしたりしています。みんなカラオケがだいすきで、時間を見つけてはカラオケに行きたがります。またちょっと背伸びをしたい年頃なのか、お酒を飲みにバーに行って、明らかにまずそうにビールを飲んでる姿もみかけます。
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大学1年生といっても日本の高校3年生と同じ年齢の彼らは、まだ幼いということもあり、親の厳しい目からまだ離れられずいるような印象をうけます。
しかし日本の大学生は大学生になった途端、色々な面でハメを外したがる学生が多いので、そう考えるとフィリピンの学生は真面目な方だなと思います。
私も含め日本の大学生は、大学で学んだことと将来の仕事を切り離して考えているケースも珍しくはありませんが、フィリピンで大学に通っている学生は将来の夢を叶えるために大学で勉強しているというスタイルの方が一般的のようです。学部選びにも慎重で何度も転部を繰り返したり、大学を何度も変える学生がいるのも、そのためかもしれません。(続く)
◎ Navi Manila Vol.28 より

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