プエルトガレラ 釣り日記 2 Let's Enjoy Fishing @ Puerto Galera

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2017年3月18日

初心者でも気軽にフィッシング  By マイク白石
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前回
は家族連れでも楽しめる比較的浅場を探る五目釣りをご紹介しましたが、今回はもう少し深場のポイントで中、大型の魚を狙う中・深場釣りをご紹介します。
この釣りは、主に水深100~300㍍位の岩礁地帯(根回り)を、通常はシーアンカー(パラシュート)を使用し、風や潮流と共に船を流していきます。当地には通称プンタフォルノ(水深100~200㍍)、パラパラ(水深100~150㍍)、リボハン(水深180~300㍍)などと呼ばれるたくさんの隠れ根が点在していますが、地元の漁師さんたちは釣り道具の関係であまり深場の釣りができないため、これらの深場にはまだまだたくさんの中・大型魚(特にお刺身サイズの高級魚)が潜んでいます。
深場の釣りのため、リールは中型以上の電動リール、道糸は伸びが少なく感度の良いPEラインを使用します。電動リール使用のため水深があってもストレスなしで快適な釣りが楽しめます。もちろん女性でも手巻きリール使用時の様な疲労感なしでフィッシングがエンジョイできます。仕掛けは通常ドウツキ仕掛け(一番下にオモリ、オモリの上に釣り針をセット)を使用します。針は深場用のムツ針などを6~8本セットします(手返しを良くするため4本針の時もあります)。また同じポイントでも狙う魚によって他にも数種類の仕掛けがあります。また魚種によってはヒラマサ針なども使用します。ムツ針は魚の口のまわりに針掛する事が多く、飲み込まれる事が少ないので、ハリス切れの心配が少ない針です。
深場の釣りのため特に曇天、雨天時は水中ライトを使用したほうが釣果は上がりますが、エサ盗りや、時にはサメのアタックも多くなります。
またコマセカゴ(寄せ餌)も併用すると釣果が上がりますが、ビギナーのうちは簡単な仕掛けのほうがいいと思います。
エサはムロアジ、サバ、カツオ、小型マグロなどの切り身、イカ短冊、キビナゴ、ムロアジ、イワシ、サッパ、イカなどの一匹掛けです。釣れる魚もハマダイ、オオクチハマダイ、ヒメダイ、ナガサキフエダイ、アカムツ、アオダイ、フエフキダイ、キンメダイ、フサカサゴ、シマガツオ(エチオピア)、オオヒメ、ミナミキントキ、チカメキントキ、ヒラマサ、ヒレナガカンパチ、ホウキハタ、アラ、イソマグロ、トガリエビス等々と、多種にわたります。
釣り方はオモリが着底したら糸フケを取り、海底を絶えずトントンと叩くようにして根掛りに注意してアタリを待ちます。潮が速い時は、道糸は落下の際に大きく弧を描いてオモリの着底までにかなりの糸フケが出るので、オモリが着底したら一気にリールを10㍍ぐらい巻いて底を取り直します。また、底を叩こうとしても道糸がドンドン出て行く様な時も、一気にリールを30㍍ぐらい巻き上げてオモリを落とし直してみます。潮や風の影響で船の位置も海底も絶えず変化するので、まめに底の取り直しを行い、海底の起伏に合わせて常にトントンと海底を叩いていくのがコツです。
潮が流れず喰いの悪い時は、オモリが底に着いた状態から糸を余分に送り出し、フカセ気味に仕掛けを漂わせると、船の揺れで糸が張ったり緩んだりして仕掛けが絶妙なダンスをして食い渋る魚にアピールします。特に高級魚ハマダイなどは一度に4匹、5匹とかかってきたり、時には8本針に8匹(パーフェクトと言います)かかってくることもあり、刺身、昆布締め、シニガンスープ……。ウ~ン、後はどうして食べようかな…?  思わずエビス顔になってしまいます。
釣る楽しみと食べる楽しみをかねて、皆さんもぜひ一度中・深場釣りにチャレンジしてみてください。

マイク白石
プエルトガレラホワイトビーチに在住
Puerto Galera Ocean Club & Summer
Tel :(0939)550-0007 / (0917)981- 0077
E-mail : pg_ocean_club@yahoo.co.jp
プエルトガレラの事なら何でもお気軽に。

 
◎ Navi Manila Vol.31 より
 
 
 
 
 

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