今年も大盛況!4月28・29日 at J-Centre

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2018年6月9日

第5回盆踊り大会開催  by: 蝶谷 正明(セブ日本人会)

夏の風物詩として定着した感のあるセブ盆踊りは今年5年目を迎え、4月28・29日に開催されました。Jセンターモール内の会場は過去の会場に比べ随分と狭いのですが2日間で1万5000人の来場者を迎え、和太鼓から花火の時間帯は入場制限をせざるを得ないほどでした。
今年の目玉は埼玉県から駆け付けて頂いた「和光太鼓」。会員数60名、日本有数の正統派和太鼓グループです。今年は3回の海外公演を行うそうですが、その1回がセブで実現しました。観衆の全身を震わせ、眠った精 神を叩き起こす太鼓の轟き、腹の底から振り絞る掛け声、軽快な鉦(かね)の音。陽が落ちて、やっと乾季の暑熱から解放された会場を今度は観衆の熱気が覆います。感動に目を潤ませる日本人がいるかと思えば、太鼓の響きと共に全身でリズムを取るフィリピン人、誰もが忘我の境地に引き込まれていきます。曲の合間に打ち手の女性が息も絶え絶えに英語で語り掛けると、さらに大きな感動の渦が会場に広がりました。
和光太鼓の他にも日本から参加のファイヤーダンス「火付け盗賊」、戦隊ショー「ソーランドラゴン」、サムライショー「夢幻陣」も観衆を魅了。60店の屋台はラーメン、たこ焼き、焼きそばなどを利益度外視100ペソ以下で提供していただきました。浴衣を着たフィリピンの若者がラーメンをすすり、盆踊の輪に飛び入り、和太鼓に感動する様子は我々主催者にとっては素朴にうれしいものです。民族や国籍を越え、人々が理屈抜きで楽しむ一体感の大切さをひしひしと感じました。
5年前、わずかに集った日本人青壮年が日比友好・日比交流の旗を押し立て始まったのがこの盆踊りです。毎年全くの素人が仕事の合間を見つけて半年かけて準備します。演者、出店者、ボランティア、そして資金集め、役所の許認可取得、どれもこれも心身を擦り減らす作業です。しかし、深夜12時過ぎの打ち上げで「今回が最高の満足度!」と語った山中大会委員長の一言とビールで苦労は吹き飛びました。なお、日本のイベント専門家曰く「これは素人の手におえる規模ではなく、5年間全く無事故は奇跡だ」との讃嘆の声も拝聴しました。

今年はアジア中で大流行の東京盆踊2020も追加。見よう見まねであっという間に体が動き出すフィリピン人のリズム感に脱帽

「和光太鼓」。今回は13~64歳までの13名がメンバー。
女性奏者が中心で男性は2名のみ

 

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