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Vol.81の記事一覧

摩訶ふぃりぴん:東京オリンピックで3個のメダルを獲得したフィリピンのボクシング。実はボクシングとフィリピンは歴史的にも深い関係が。世界のボクシングファンにとってマニラは聖地でもあるんです!

ナビマニチャンネルで動画撮影を担当しているフィリピン人フォトグラファーのショーンにインタビューを敢行! 意外な経歴から、カメラ、写真にまつまわる体験、動画撮影の時に思うことなどを聞きました。

日本が誇るホンダ・スーパーカブはフィリピンにもファンが大勢いて、ブライアン・ベルトランさんもその一人。筋金入りのカブ主であるブライアンさんの愛車は、赤いカブ。1970年式で今も現役バリバリのカブへの愛を語ります。

多忙なマニラでの生活からリフレッシュすべく愛車BMW R1250 GSでツーリングに出かけるシドニー・アロンソさん。バイクファンのあこがれの大型バイクなら長距離ツーリングも快適。フィリピンを楽しむ最高の方法はツーリングかも。

盆栽がそのままBONSAIとなって、フィリピンでも親しまれています。弁護士であり大学教授、実業家でもあるビック・セバロスさんは盆栽歴 40年以上。盆栽との出会いと魅力、初心者へのアドバイスを聞きました。

フィリピンはもとより海外のフルマラソン、ウルトラマラソン大会にも出場するJP ナバレッテさんにインタビュー。マラソンイベント中止の今、走りたくてムズムズしているランナーの皆さんのためにもコロナ禍が早く終息しますように!

ビジネスのために陶芸を始めようと教室に通ううちに、その魅力にとりつかれたシェリル・イボン・マルティネスさん。「陶芸は自然が生み出す奇跡」と話す理由は? 読めばあなたもマニラで陶芸を始めたくなるかも。

「テントが自分にとっての家だった」とキャンプと山を愛するネルソン・ジョン・ベルトランさん。フィリピン各地でのキャンプの経験や、これからキャンプを始めたい人におすすめのマニラから行きやすいキャンプ場について聞きました。

台湾で日本の茶道に出会い、マニラに来てから茶道がかけがえのない趣味になったという香港出身のアリス・ンさん。コンドミニアムのユニットに茶室を持つまでになったアリスさんに聞きました。

摩訶ふぃりぴん:ガンダムシリーズの劇場アニメ最新作『閃光のハサウェイ』は、なんとフィリピンのダバオが舞台!ダバオ在住の太田勝久さんによるガンダムファンのための聖地巡礼スポット解説です!

セブと言えばフィリピンきってのビーチリゾートですが、意外にも今は地元の人たちに山が人気なのだそうです。この先新しいリゾートとして開発が進む気配も? セブ日本人会の蝶谷正明さんのリポートです。

日本語に多い擬態語・擬声語。実はフィリピン語ではこのオノマトペが単語の成り立ちにも関係しているそう。 日英・タガログ語通訳のデセンブラーナ悦子さんが解説します。

 

 先頃行われた東京オリンピックでのフィリピン人選手の活躍はまだ記憶に新しい。獲得したメダル4個のうち、フィリピン史上初の金メダルは重量挙げで、あとの3つは男女ボクシングの銀2個、銅1個だった。これまでフィリピンがオリンピックで獲得したメダルは計14個あり、そのうち8個がボクシング。1964年の東京オリンピックでもフェザー級でアンソニー・ビラヌエバが銀メダリストになっている。日本の柔道などと比べるのは大げさかもしれないけれど、ボクシングはオリンピックにおけるフィリピンのお家芸といえるのではないだろうか。

 

アジア初の快挙はフィリピン人

 

 

 ご存知の通りプロボクシングにおいても、8階級を制覇したマニー・パッキャオをはじめ、ノニト・ドネアやジョンリル・カシメロといった現役のフィリピン人世界王者が活躍している。彼らが登場する以前も、1960年代のフラッシュ・エロルデなど、ボクシングの歴史に名を残すフィリピ人ボクサーがいた。そして、何を隠そう、アジア初のプロボクシング世界チャンピオンは、フィリピン人なのである。西ネグロス州出身のパンチョ・ビラ(Pancho Villa)が1923年、イギリス人のジミー・ワイルドに勝ち、フライ級王座に就いた。日本人初の世界チャンピオンは1952年の白井義男なので、それより約30年も前に世界チャンピオンがフィリピンにいたのだ。

 

パンチョ・ビラ(左)とジミー・ワイルド(右)。1923年7月米国ニューヨークで、ビラが7回KOによりフライ級王座を奪取。YouTube 「Pancho Villa vs Jimmy Wilde – 1923」「The Legendary Pancho Villa」で試合を見ることができる。Photo:Wikimedia Commons, Agence Rol, Public Domain

 

 

ファンの聖地がケソン市に

 

 

 ボクシングファンにとって、マニラは「聖地」と言うべき都市だ。なぜなら、モハメド・アリ対ジョー・フレージャーの世界ヘビー級タイトルマッチ「スリラ・イン・マニラ(Thrilla in Manila) 」が行われた地だから。マニラという地名は、この伝説の一戦で世界に知られ、記憶されていると言ってもいいと思う。アリは1960年ローマ、フレージャーは1964年東京五輪の金メダリストでもあった。1975年10月1日にこの試合が行われたケソン市のアラネタ・コロシアムと、そこから徒歩圏のモハメド・アリにちなんだ商業施設「アリモール」を訪れるのは、ボクシングファンにとって聖地巡礼である。2025年にはスリラ・イン・マニラ50周年イベントを期待したい。

 

 今回のオリンピックでのボクシングの盛り上がりを生かして、海外からマニラへの旅行誘致につなげてはいかがだろう。日本へ世界からアニメファンが訪れるように、マニラにボクシングファンが訪れるようになればと思う。(T)

 

アリ対フレージャー第3戦「スリラ・イン・マニラ」が行われたアラネタ・コロシアム。MRT3号線アラネタ・クバオ駅から見える(2018年9月撮影)。 YouTube にThrilla In Manila関連動画は多数。おすすめは「The Thrilla in Manila HD」。