こんな時こそバギオへ 7つの理由

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2019年12月20日

いきなり旅行記
フィリピンの観光名所を初めて訪れた 記者が思うままに旅を綴る。

 

身も心も引き締まる街「バギオ」

ジプニーも傾く坂の街バギオ

 

 12月上旬、初めてバギオに行った。2泊3日、観光名所を巡るわけでもなく、ただボーッと過ごしたので、「バギオに行くならぜひここに!」という情報は紹介できない。そこで「こんな時はバギオに行ってみたら?」をテーマに書いてみた。

 

① バス旅行がしたい時 
 マニラからバギオまでバスで5時間~7時間。昔、米国や豪州でグレイハウンドに乗ってバス旅行をした人は、きっとバックバッカー時代を懐かしく思い出すだろう。筆者は曲がりくねった山道で気分が悪くなった。

 

② めざせ、東南アジア3大高原制覇
 東南アジアは暑いというイメージを覆すバギオ。高原の避暑地は他の東南アジアの国にもあり、例えば マレーシアにはゲンティンハイランドやベトナムにはダラットがある。バギオ、ゲンティンハイランド、ダラットの「アセアン3大高原」(筆者命名)制覇を提案したい。

 

③ 運動不足を感じた時

乗馬も楽しめるバギオ

 
 怠けた体に喝(かつ)を入れてくれるのは、ピリッと冷たい気候だけではない。坂の街・バギオはいたるところ坂道があり、歩くことを要求する。筆者はしっかり筋肉痛になった。もちろん、坂を愛してやまない「坂マニア」の人にもバギオはピッタリの街。

 

④ 生活の乱れが気になる時 
 バギオの夜は早い。中心街から離れれば、夜8時には暗闇と静寂に包まれる。長旅や坂を歩いたおかげで爆睡。翌朝、ニワトリの鳴き声や犬の遠吠えを聞きながら目が覚める。ひんやりとした空気の中、いつもより早く起きる。冬を思わせる寒さだからこそ早朝がいい。「冬はつとめて」(『枕草子』清少納言)である。

 

⑤ ぼったくりタクシーにこりごりな時 
 法外な料金をふっかけてくるマニラのタクシーに人間不信になりかけているなら、バギオに行けば救われるかもしれない。運転手はメーターを使い、おつりもちゃんと渡してくれる。思わず「おつりはいりません」と言いたくなる心地よさ。

 

⑥ おいしい料理とビールが欲しい時

コーディリエラ地方の郷土料理もバギオで楽しめる。

 

 旅行ガイド『ロンリープラネット』によると、バギオはフィリピン屈指の美食の街。ビール党にうれしいバギオ・クラフトブリュワリー(Baguio Craft Brewery)では、地ビールが180ペソから楽しめる。同店のフィッシュ&チップスはこれまでマニラで食べたものよりもおいしかった。

 

 

⑦「〇〇の首都」巡りをしたい時
 「フィリピンの〇〇の首都」と呼ばれる都市がある。バギオは3月から5月に政府機関が移転していたことから「夏の首都」と呼ばれる。パンガシナン州ダグパン市はバグス(ミルクフィッシュ)、首都圏マリキナ市は靴、ビサヤ地方カピス州ロハス市はシーフード、ミンダナオ地方ジェネラルサントスはマグロの首都である。首都巡りをテーマに旅行してみては?(T)

 

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