ザ・フライ

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2021年2月17日

 

【注意】今食事中の方や、これから食事の方には不適切な内容と思われます。恐れ入りますが、後ほどお読みください。

 

 

 

 

 マカティ市にある年季が入ったコンドミニアムに住んでいるせいか、今年に入ってからシャワーホースが激しく水漏れしたり、換気扇が作動しなくなったり、不具合が出始めた。そして先日、キッチンの流し台の下のパイプが水漏れしていることがわかり、修理を頼んだ。

 

 

 一方、少し前から家の中に小さなハエがいるのを見るようになった。生ごみの処理には気を付けていたが、ハエはいなくならない。家の中を飛び回るのでもなく、気付いたらキッチンや洗面所の壁に泊まっている。ハエに直接アルコールをスプレーしたり、ネットで調べためんつゆと食器洗剤を混ぜて作るハエ取り用のわななどもやってみたが、追いつかない。

 

(イメージ写真)Image by Virvoreanu Laurentiu from Pixabay

 

 ある時、流し台の下の収納スペースの戸を久しぶりに開けてみると、中に水たまりができているのに気付いた。流し台の下のパイプから水が漏れている。まだそれほどひどくはない。

 

 

 水たまりの近くに、何か無数の点というか5ミリほどの糸くずのようなものがある。新聞とキッチンぺーパーを使って吸水しようとしたところ、うわああああああああああああああーーーーーーーー!!!!! 

 

 その無数の糸くずが一斉にニョロニョロと動く。昔、釣りのエサに使った赤ムシのようでもあり、ヒルの赤ちゃんのようでもある。そして、収納の中の壁にはこれまたたくさんの小さなハエが止まっていた。このニョロッとしているやつはハエの幼虫で、羽化して収納の隙間から出た成虫のハエを、私は目にしていたのだ。

 

 

マニラで出会う懐かしい日本の除虫製品

 

 

 幼虫は退治したが、これだけの成虫のハエが収納の外に出たら、私の部屋はパニックである。いったん収納の扉を閉め、ハエを全滅すべく殺虫剤をマカティスクエアのスーパー8に買いに行った。すると、ハエ取り紙が売っていた。昔、実家の近所の鮮魚店のにはリボン状のハエ取り紙がぶら下がっていたなあと懐かしく思い出す。リボン状のはなかったので、平面タイプを2種類買った。1枚21.80〜24.40ペソと安い。殺虫製品でご存知のBaygonのフライペーパーと、「カモ井のハイトリ紙」である。

 

 

 製造元のカモ井加工紙のウェブサイトを見てみると、岡山県倉敷市が本社でハエ取り紙の元祖ということがわかった。工業用テープやマスキングテープなどでも有名な会社である。ハエ取り紙には「今日の一匹明日の千匹」「病の種蒔く蠅の足」と格言が記されている。さらに「ねずみも取れる!」と書いてある。フィリピンでも長く親しまれて来たであろうカモ井のハイトリ紙は、取り扱い説明は英語でも書いてある。ぜひ、「今日の一匹明日の千匹」「病の種蒔く蠅の足」も英語で書いてほしい。

 

 

カモ井のハエ取り紙ではなく、「ハイトリ紙」

 

 

 ハエがたむろする我が家の現場にBaygonのフライパーパーと、カモ井のハイトリ紙を設置し、どちらが多くのハエを取るか比べてみることにした。

 

 

 数日後、ハエ取り紙を見た。これまで家でネスミを見たことはないが、もし粘着シートで動けなくなったネズミのチュウチュウという鳴き声がしたらどうしようと心配していたが、ネズミがかかっていなくてほっとした。取れたハエの数をちゃんと数え、写真を撮ってこの記事の中でお見せしようと思っていた。が、見ると数える気も写真を撮る気も失せた。読者の方に見せるなどとんでもない。ハエの巣となっていた収納スペースには今はハエの幼虫も成虫もおらず、我が家にはようやく平穏が訪れたことをお伝えしたい。(W)