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フィリピンのタクシー・バス・電車

2014年12月7日

タクシー(Taxi)

 初乗り料金40ペソ(100円)で、300メートルごとに3.5ペソ(9円)が加算される。タクシーに乗ったらまず行き先を告げ、運賃メーターを使ってくれるかどうかを確認する。タガログ語で「メトゥロ・ナ・ラーン(メーターを使って!)」という。メーターを使わない場合には乗らないか、または値段交渉をする。それらを確認しないまま乗り込むと、あとで法外な料金を要求されることになる。時間帯により長い列ができる。乗ったらすべてのドアをロックすること。信号待ちのときにドアをいきなり開けられ、バッグをひったくられる事件も頻発している。夜のタクシーにはフィリピン人の女性は複数人で乗ることが多い。
陸運局の規則では運転手は乗客にレシートを出すことになっている。会社へタクシー代金を請求する際にもこのレシートが必要になってくる。どのタクシーもメーターの横に領収書の発券機があるが、マニラでは紙がなくなった、壊れているなどの理由からくれないことが多い。セブではこのレシート発行がマニラより徹底している。セブのタクシーはマニラよりはるかに安心である。メーターを使わないタクシーはメーターとレシートが連動しているため、レシートは発行してくれない。どの国でもそうだがタクシーの良し悪しは快適な旅のバロメーターである。
マニラでは時間帯によりタクシーがつかまらないことや乗車拒否が多いので、空港などに行くときには時間に余裕をもって出かけることを勧める。

マニラ首都圏交通地図はこちら→

※以下、料金表示は10,000円=4,000ペソで計算

バス (Bus)

■ 首都圏のバス

マニラ首都圏を運行するバスにはエアコンバスとノンアンコンバスがある。エアコンバスの初乗りは12ペソ(30円)で、ノンアンコンバスは同10ペソ(25円)。旅行者にはあまり縁のない乗り物である。駐在員もバスに乗る機会は少ない。近年では一時期、モノレール(高架電車)に客を奪われたが、モノレールがいつも超満員状態でエアコンが弱く、高架ホームに上るまでのエスカレーターがいつも故障しているなどの理由で、道端に止まってくれるバスが再評価されつつある。バスも時間帯により満員であることに変わりはなく、道がいつも渋滞しているので快適な乗り物には程遠い。経由先と行き先はフロントガラスに書かれている。
マニラ首都圏環状道のエドサ通りでは停留所(バスストップ)の場所がある程度決まっているが、それ以外では、どこででも乗車、降車ができる。このことが幹線道路の渋滞の一因となっている。

■ バス代の払い方

バスはワンマンバスではなく必ずコンダクターと呼ばれる車掌がいる。通路の立ち客の間を器用にすり抜けながら、切符を綴じた束をもったコンダクターが小さな穴のパンチで行き先と料金を書かれた番号にパチン、パチンと穴を打ちつつ、それらを客に手渡していく。切符を乗客に手渡したああとで集金する。バスなどの公共交通機関ではぼられることはまずないので安心だ。

■ マニラから地方へ向かうバス

 首都圏から地方に向かうバスは、エドサ通りを抜け高速道路に入ると比較的車がスムーズに流れるので、地方へ旅行するときには長距離バスを利用する日本人もいる。ただし、夜行バスは渋滞がないので思いっきり飛ばし、対向車線を走ってきた車と正面衝突するなどの事故が起きている。フィリピン人の運転手の賃金は歩合制のため、少しでも早く、多くの客を運ぼうと、後先のことを考えずに飛ばす場合が多いからだ。バスの最前列の席は正面衝突の事故を考えてなるべくなら避けたほうがいい。エアコンが無調整でがんがん効いているので、夜行バスではジャケットなどの防寒着を持参のこと。
ルソン島北部の都市バギオや、カガヤン地方のトゥゲガラオ行きのバスには「デラックス・バス」と呼ばれる1列3席(通常は4席)でトイレ付き、目的地までノンストップという快適バスがある。ゆったり感があり料金も150ペソ(375円)程度しか変わらないので人気だ。しかしフィリピンでは同じバス会社でもマニラへの帰りのチケットの予約や購入が出発地のマニラでできないため、目的地に着き次第、帰りの切符を買うか知人に頼んで買ってもらうかしないといけないのがまことに不便である。通常のエアコンバスは道中にトイレ休憩が何度かあるが、トイレで下車した際にバスに残してきた荷物の中の金品が盗まれるなどの被害も出ているので、用心が必要だ。

■ 地方のバスで気をつけること

地方の町を運行しているバスはノンエアコンが多く、1列に6席で真ん中に通路というのがほとんどだ。開けっ放しの窓から風が入ってきて気持ちがいい。しかし、バスの中にスリもいるので注意が必要。体の前に大きな荷物を抱えて横に座り、反対側の手を荷物に隠して隣の人の腰の当たりに伸ばし、ポケットの財布を盗むという手口がいちばん多い。窓側に座るときには通路側の2人にはさまれることになるので、スリに気をつけたい。地方だから人が親切と思うのは思い違いで、スリはどこにでもいると思っておきたい。万が一、すられたことに感ずいても絶対に大声は出さないこと。仲間が前後に必ずいるからだ。盗まれた金品は仲間にすばやくバトンタッチされているはずだ。「エクスキュース」などといってさりげなく席を立ち、別の席に移ることが望ましい。他人がスリ被害にあっている現場に気がついても、乗客はみんな、仕返しを恐れて見て見ぬ振りをして助けてはくれない。

軽量高架鉄道 MRT(Metro Rail Transit)

このモノレール式の電車はフィリピンではマニラ首都圏のみで運行されている。

1) 軽量高架鉄道LRT(Light Rail Transit)1号線
首都圏北部のカロオカン市モニュメント駅から南のパラニャーケ市バクララン駅を結ぶ。リサール、タフト両通りの高架の上を18の駅を経由、マニラ湾と並行して南北に走っている。全長は約15キロ(38円)。初乗りは12ペソ(30円)。

2) メトロマニラ高架鉄道MRT(Metro Rail Transit)
メトロマニラの半環状線エドサ通りに沿って走っる。パサイ市タフト駅からケソン市ノースアベニュー駅までの南北17キロを結ぶ。現在、カロオカン市モニュメントまでの延伸工事を進め、ルーズベルト駅までの高架工事が終わっている。全線完成の期日のめどは立っていない。軽量高架鉄道LRT1号線とモニュメント駅で連結し乗り換えが可能になったら「環状線」が完成する。初乗りは10ペソ(25円)。

2) 軽量高架鉄道LRT(Light Rail Transit)2号線
マニラ市CMレクト駅からパシッグ市サントラン駅までの東西約14キロを11駅で結ぶ。LRT2号線の車両は車幅が広いのが特徴だ。ケソン市クバオ駅でメトロマニラ高架鉄道MRTへの乗り換えが、CMレクト駅では軽量高架鉄道LRT1号線への乗り換えるができる。
料金は10~15ペソ(25~38円)。100ペソ(250円)のプリペイドカードも各駅のチケット売り場で購入できるが売り切れも多い。プリペイドカードは各軽量高架鉄道間での併用はできない。各高架鉄道には女性専用車両がある。混雑時にはホームに人があふれて危険なため注意が必要。また車内にはスリも多い。

フィリピン国有鉄道(Philippine National Railways)

 マニラ市トゥトゥバン駅から南のラグーナ州のママティッド駅間を往復している。本来はルソン島南部アルバイ州レガスピ駅まで、総延長474キロを運行していたが、台風被害で何度も寸断され今に至っても復旧していない。保線管理が悪いため線路が土中に埋まるなど走行にきわめて危険な状況が続いている。そんな中をフルスピードで走るため脱線事故が後を絶たない。1012年ころまでは日本から払い下げられた車両を使った寝台列車「ビコール・エクスプレス」が、トゥトゥバン駅から南カマリネス州のナガ駅まで走っていた。

 マニラ首都圏では一部区間で、今もフィリピン国鉄が通勤の足として利用されている。料金は10ペソ(25円)から。戦前には、北方線はラウニオン州サンフェルナンドまで、南方線はアルバイ州レガスピ市まで延長され、その支線をあわせると1,200キロを超える鉄道網が構築されていたが、今は見る影もない。アメリカ占領時代にアメリカは、フィリピンを米車の市場とするため道路整備には力を入れたが、鉄道整備の手を抜いたことが衰退の原因になった。

編集: 「ナビ・マニラ」 Navi Manila