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Vol.80の記事一覧

魔訶ふぃりぴん:マカティに住む記者の家に時々やってくるヤモリ。日本では家の守り神とされているヤモリをタガログ語でなんと呼ぶのか聞いたところ迷走したものの、中国語の呼び方を知って納得。ますますヤモリが好きになった記者の話です。

おもしろいスポットがあれば、いざ、ナビマニチャンネル・マニラ女子YouTubersの出番。これまで訪ねた気になるスポットを振り返ってみました。早くコロナ禍が終わって気軽に出かけることができるようになりますように!

マニラで暮らす日本人のハウジング & ライフスタイル:マカティのコンパウンド(複合住宅)で地域住民といっしょに住む岡田薫さん。日本人には珍しく、マニラのディープなローカル感たっぷりな環境で生きるまにら新聞記者の暮らしを拝見!

マニラで暮らす日本人のハウジング & ライフスタイル:BGCからマカティに引っ越した川崎 真亜沙さん。メゾネットタイプの部屋にワクワクし、いざ引っ越したところまさかのトラブルが・・・・・・。部屋に滝が出現???

マニラで暮らす日本人のハウジング & ライフスタイル:マンダルーヨン市のコンドミニアムからパシッグ市のアパートに引っ越した新角啓佑さん。備え付けの机と椅子に感じる親しみや、コンドとアパートの違いついて聞きました。

マニラで暮らす日本人のハウジング & ライフスタイル :コロナ禍の中でタギッグ市BGCのコンドに引っ越した金子翔一さん。フィットネストレーナーとして活躍する金子さんらしいお住まい::と、ライフスタイルを拝見!

マニラの不動産投資は今がチャンス? 投資目的でコンドを買うならマカティとBGCどちらがおすすめ!? 不動産投資に関心がある方、STEP PHILIPPINE REAL ESTATE PROPERTIES INCのクレメント・ディソンさんが答えます!

マニラ暮らしの基本となる住まい。在留邦人に人気のマカティやBGCのコンドミニアムの空室や家賃は、コロナ禍の中でどのような状況なのでしょうか。ほのぼの不動産の屋良朝彦さんに聞きました。

ラーメンに魅せられたフィリピン人のラーメン店創業者インタビュー:7月、マカティ市のバランガイ・ピオデルピラールに「ラーメン・ナミン Ramen Namin」をオープンしたバネッサさんとネルソンさんにラーメンへの熱い思いを聞きました。

ラーメンに魅せられたフィリピン人のラーメン店創業者インタビュー:7月8日、マカティ市にオープンした「ラーメン世界 Ramen Sekai」。さまざまなビジネスを手掛けるリュウさんが自身初のレストランに、ラーメンを選んだ理由とは?

8月はフィリピンの国語月間! フィリピンの国語は英語? タガログ語? フィリピン語? フィリピンの国語にまつわる歴史と、いよいよ来年に迫った大統領選挙における「国語」について日英・タガログ語通訳のデセンブラーナ悦子さんが解説します。

コロナ禍でブームになった植物栽培。セブ日本人会の蝶谷正明さんによれば、セブでもあちらこちらで売店が登場しているとのこと。セブ独特の土壌による植物栽培事情についても紹介。

 

 マカティの年季の入ったコンドミニアムに住んで約5年。さえない一人暮らしなのだが、同居する「輩」がいる。ゴキブリやハエやクモといった虫たちだ。勝手に住み着いて、しかも家賃を払っている私に不快な思いをさせ、定期的に駆除製品を買わせるという失礼極まりない輩である。だが、同居というか訪問者というか、その姿を見ると、こちらが歓迎したくなるのもいる。ヤモリである。

 

つぶらな瞳がキュートなヤモリ。(イメージ写真)

 

 私は小さいころから日本で「ヤモリは『家守』と書いて、家の守り神」と言い聞かされてきたせいか、海外で暮していてもヤモリを見ると「この家は守られている」と妙に安心する。シンガポールにいた時、コンドミニアムの大家がヤモリを見つけると「壁に糞を付ける」といって駆除していたのを見て、ところ変わればヤモリの扱いも変わるものだと嫌われる守り神を哀れに思った。

 

 

フィリピンのヤモリはカラフル?

 

 

 オンラインの翻訳で調べると、タガログ語でヤモリはトゥコ(Tuko)と出てきた。しかし、トゥコを写真で見ると、毒々しく派手な色をしていて、大きい。ヤモリというよりもトカゲのようで、こんなのが家に出たら困る。私のコンドに訪ねてくる茶色というかグレーのような地味な体色で、せいぜい5〜6センチのヤモリとは違う気がするのだが・・・・・・。同僚に聞くと、ハウスリザード(House Lizard)、ハウスゲッコー(House Gecko)、さらにブティキ(Butiki) という名前も教えてくれた。それらを調べて写真を見ると、確かにおなじみのヤモリである。

 

カラフルなフィリピンのトゥコ。日本では一般にトッケイヤモリ(Tokay gecko)と呼ばれる。Photo:Creative Commons (CC BY-SA 4.0) Dominador Asis Jr.

 

 

 ちなみにトゥコは、フィリピンでぜんそくやエイズに効くという言い伝えがある。どんなふうに服用するのかは知らないが、2011年に保健省が科学的な根拠はないと声明を出したことがある。またトゥコの大型のものは、2千万米ドルで取引されたこともあるらしい。

 

 ついでにネットでフィリピン、ヤモリと検索すると、在留邦人の方々がヤモリについていろいろ書いておられる。フィリピン生活とヤモリはなかなか深い関係があることがうかがえた。鳴き声を聞くと幸運になるという言い伝えもあるそうな。

 

 

意外なヤモリの中国名

 

 

 今回ヤモリについて調べて、最大の発見は中国語でヤモリを「壁虎(Bìhǔ)」と書くと知ったことだ。壁の虎。かっこいい! 壁を這い、すばやく虫をとらえて食べることから付いた名前だろうか? しかも、中国ではこの発音は災いを避ける、交通安全、福来る、富来るという意味の発音と似ているということで、ヤモリは縁起がいい生き物らしい。

 

 ますますヤモリには私の部屋に来てほしいと思う。願わくは、壁の虎の名に恥じぬように、虫たちを食いまくってほしいものだ。(T)